さて、ここからは、操作者の記憶の果ての『閉ざされた記憶』にあるフロアゲートを起動するために、再び、『忘れ去られた場所』に行って、パスワードを探し出し、カッパオフィサーの『閉ざされた記憶』を見ていきますよ。
忘れ去られた場所の行き方は、先ほどのセクションに書いたので、そちらをご覧ください。
忘れ去られた場所にたどり着いたことを前提に話していきますよ。
それぞれの忘れ去られた場所にたどり着くと、記憶装置のほかに、アレシスの言っていた『過去に助けたロボ』が立っています。
・崩壊直前の惑星ポイーン → カノープス
・崩壊直前の惑星ゲルニア → 天晴・桃鬼丸
・崩壊直前の惑星デゴ → G・リモア
・崩壊直前のゲルニア地下 → パラセクター
アレシスが「忘れ去られた場所に詳しいロボ、そいつらに連絡してやるよ。ま、助けていたならな」と言っていますが、助けた・・・?ロボは、閉ざされた記憶にアレシスがいる時点で、(ストーリーの進行上)全員助けています。そのため、必ず立っていますのでご安心ください。
これらのロボに話しかけると、部屋のどこかに書かれているパスワードを探してくれます。
その探してもらえた文字をつなぎ合わせると、操作者の記憶の果ての『閉ざされた記憶』にあるフロアゲートを起動することができます。
このフロアゲートの先は、『カッパオフィサーが狂乱化する前の記憶』を見ることができます。
全6シーンの構成となっており、主にトノサマカッパとカッパオフィサーとの関係、カッパオフィサーと謎のロボの関係について描かれています。
また、このカッパオフィサーの記憶の次元軸は、ポイーンやゲルニアなどが崩壊や占領がされていない次元軸(プレイヤーのいるまともな次元軸)のお話になります。
先ほども書きましたが、ここから先に書いている分は、全て個人の見解に過ぎません。
全てがあっているわけではないので、絶対に過信しないようにしてください。
これ、ものすんごい重要なことです。それぞれ意見が異なると思われます。
自分の意見を持つようにし、この記事の意見を鵜呑みにしないでください。絶対な!
前のセクション、前々のセクションでも間違いが多いと思いますが、このセクションは余計に間違いが多いはずです。
主軸となるロボは下記の2体。
【カッパオフィサー】
狂う前からの記憶に来ているので、もちろんこの話の主人公。
カッパオフィサーは、トノサマカッパの右腕として、とても真面目で受けた命令を確実にこなす優秀なロボでした。
後述のトノサマカッパではなく、先代のトノサマカッパをとても信頼しており、「『カッパの民』を守ってほしい」という先代との約束を100年以上守っています。
【トノサマカッパ】
現在の河童軍の殿(トップ)です。
トノサマカッパは、先代のトノサマカッパとは違い、我が儘かつ傲慢、自分のミスは部下のミスというスタンスをとる下劣なロボでした。
★Scene1:自分たち(河童)の惑星を護るために協力してほしい
時は数千年前、河童の惑星である『惑星プーシャ』は、とある危機を迎えていた。
それは、攻め込んできた多数のモンキーガに対抗する兵が少ないこと。
何千ものモンキーガに対抗しているのは、兵数が100にも満たないカッパオフィサーの軍だけでした。
何とかモンキーガ軍を抑えることができているという状況のため、このままでは、惑星プーシャが陥落してモンキーガの手に渡るのも時間の問題です。
そこで、カッパオフィサーは、トノサマカッパにこのようことを言います。
「(前略)モンキーガとの戦いの為、民からも戦いに出陣させるなど、それは出来ませぬ…
それに…。ほぼ私の軍しか出兵していません。兵数100にもみたない軍で何千ものモンキーガを抑えるなど
今、この数で抑えられていること、それ自体が奇跡です。
お願いです!民を出兵させず、河童城から援軍を出してください!」
圧倒的な数での戦力差があるため、河童城からも援軍を出してほしいとお願いします。
また、カッパオフィサーの説明部分にも書いたように、先代のトノサマカッパの「『カッパの民』を守ってほしい」という約束を守るために、民を戦場へ送ることを猛反対しますが・・・
トノサマカッパの家来であるハンゾーもカッパオフィサーにきつく当たります。
「貴様は与えられた物で戦い、任務を全うすれば良いのだ」
「軍の数が足りないだと?ならば民を使え!何を躊躇っておるのだ!」
カッパの民を使えと言っていますね。さらに、兵を『物』扱いしています。
そして、トノサマカッパは・・・
「(前略)お主は古代装置の守護者じゃろ?他のロボにはない力を持っておる。それで十分戦えるじゃろ?
それに…今も十分抑えておるではないか?なら援軍は必要ない!それより我が城の守りを固めよ!
もっとお前は体を滾らせて戦え!滾りが足らんわ!」
と、ギリギリの状況であることを分かっていないのでしょう。
遠回しに、『ギリギリの状況になっているのはカッパオフィサーが本気を出していないから』と言っています。
現状、「モンキーガ軍を抑えることができているので、援軍は送らない、城の守りを固めるようにしろ」と言い、カッパオフィサーを突き返します。
『殿の命令』に背くことはできないため、無くなく、カッパオフィサーは、その場を後にすることにしました。
城内では、カッパオフィサーの陰口を言うハンゾーや怠惰なハンゾーがたくさんいます。
「(前略)古代装置の守護者らしいしモンキーガ位どうにかしてほしいぜ。オレ達の仕事が増えて困るぞ」
「こっちに仕事増やそうとすんなよ。殿に反抗せずに、普通に仕事してりゃいいんだよ。(後略)」
「Zzzz…あっ…?いっけね寝てたわ。ま、城の守りだし攻撃されないだろ」
カッパオフィサーは、このような連中の存在も知っていたと思われます。
それでも、耐えることしかできなかったのです。
ちなみに、後にカッパオフィサーの口癖になる『滾り』は、トノサマカッパが説教の際に言っていた言葉のようです。
こちらに関しては、後ほど、核心を突くような出来事が起こります。
このシーンでおさえておくポイントは下記の4点。
●もともと、資源惑星 プーシャは、河童たちが住んでいた河童の惑星 プーシャでした。
●(崩壊したと思われるモンキーガの惑星から移住すべく)モンキーガたちがプーシャに攻め込んできたことにより、戦争に発展しています。
●カッパオフィサーは、カッパの民を出兵させることに猛反対しており、河童城から援軍を出すように求める。
●トノサマカッパは、現状で抑えることができているので、援軍は送らない。
カッパオフィサーが怠けているため、ギリギリの状態になっていると主張します。
そんなことより、城の守りを固めるように言う。
N側にあるフロアゲートで、次の記憶へ
★Scene2: 河童軍の敗北。そして、カッパオフィサーが恐れていた事態が発生。
後日、モンキーガ軍との戦で、河童軍が敗北してしまいます。
多くの負傷者を出し、河童軍は後退していったのです。
カッパオフィサーは、自軍の兵を引き連れて戦いに挑み、勝利をしていました。
ですが、河童軍はというと、別のところでモンキーガ軍と戦っていたようです。
しかも、カッパオフィサーがあれほど猛反対していたのにも関わらず、民を兵として使っていたのです。
さらに!多くの負傷者を出す上に、敗北をしたのです。
挙句の果てに、この戦の敗北は、『カッパオフィサーが悪い』と言い切ったのです。
「民の者よ!今回の河童軍敗北については、全てカッパオフィサーの責任じゃ!
自ら何も動こうとしない!民を守ろうともしない!文句だけは一人前!ほんと使えない部下じゃ」とトノサマカッパが言います。
「私は民を出陣など…。させていない…!少ない兵数でモンキーガと戦い、防衛に成功したんです。
与えられた兵数で任務を全うしたんです!その裏で民が戦っていたことなぞ!私は知る由もない!
何故…。私は民のために全力を…ここまで戦っているのに」とカッパオフィサーが言います。
村民の悲痛の叫びが、カッパオフィサーの心をさらに苦しめます。
「痛い、痛いべ、傷が直らないべ…」
「言われた通り従ったら…戦場に連れていかれたべ。なんでそんな酷いことしたべ!」
「酷いっぺ…!ワイら何も悪いことしてないべ!」
「お前のせいで家族が!ワイの家族がぁああ!」
「もうどこにも住めないべ…どこに行けばいいべ」
「これからどうなるの…モンキーガに占領されちゃう」
この件については、殿の家来であるハンゾーも、よく知っているようです。
「殿も酷いお方だ。民を誘導させたのは殿だっていうのに、全部カッパオフィサーの責任にしたぜ」
「静かにしとけ。黙ってればカッパオフィサーの責任になるんだ。声をだせば、オレ達が殿に始末されちまう」
トノサマカッパの言い分はすべて真逆にも関わらず、そのことを知る由もない村民は、トノサマカッパの言葉がすべてだと思ってしまっています。
カッパオフィサーは、功績をあげても、村民を護っても、何をやっても、全て破壊(水の泡に)されてしまったのでした。
河童軍・・・いや、トノサマカッパのせいで。
結局、責任は全てカッパオフィサーが負うことになります。
そして・・・カッパオフィサーは、自分が進むべき道を見失ってしまいます。
このシーンでおさえておくポイントは下記の5点。
●カッパオフィサーは、トノサマカッパなどに言われたように、少ない兵で防衛に成功していた。
自軍のことは自軍でやり、任務を全うしていた。
●トノサマカッパ主導の河童軍は、カッパオフィサーとは別に軍を出兵し、その軍の中にカッパの民が多く混ざっていた。
こちらは、戦闘経験などない民が戦ったため、敗北し、多くの負傷者を出した。
●河童軍の敗北の原因は、カッパオフィサーにありと断定し、責任はカッパオフィサーに一任された。(全くの事実無根である)
●河童軍は劣勢に立たされ、モンキーガに惑星プーシャを占領されるのも時間の問題となっている。
●カッパオフィサーは、何をやってもトノサマカッパに邪魔をされ、責任を押し付けられるため、自分が歩むべき道を見失った。
N側にあるフロアゲートで次の記憶へ
★Scene3:惑星プーシャを放棄して別の惑星にカッパを移住させる作戦を企てる
負け続きであろう河童軍は、劣勢に立たされ、ほとんどのエリアをモンキーガ軍に占領されてしまった。
行く当てなどないカッパ達は、不安が募っていく一方であった。
ある日、カッパオフィサーは、友人である『アレシス』とアレシスの部下である『アルテリス』と会っておしゃべりをしています。
どうやら、カッパオフィサーは、アレシスに1つ何かを頼んでいたようです。
それが、『惑星プーシャを放棄して別の惑星にカッパを移住させる計画』です。
河童軍の敗北により、このままでは、モンキーガ軍に完全に占領されてしまい、カッパたちの住処などの居場所がなくなってしまいます。
先代のトノサマカッパと約束した「カッパの民を護る」ため、カッパオフィサーは、カッパ達を別の惑星に移住させる計画を練ります。
アレシスに、カッパ達にあまり負担をかけずに移住できる、過ごすことができるであろう惑星を探してもらっていたようです。
そこで、アレシスが発見した惑星が『謎の惑星 バルチャー』だったのです。
元の次元の惑星バルチャーに、カッパがいるのは、このようなことがあったからなのです。
アレシスは、カッパオフィサーが困っていることを察していました。
「オレ達友達だろ?困っているなら頼っていいんだぞ?」と声をかけます。
また、アルテリスも察しが良く、このように声をかけます。
「あれ?何かおじさん元気ない?パラセクターさんが言ってたよ!
困った事があったら相談してね♪って。いつでも応援に駆け付けるからって」
これに対してカッパオフィサーは、幼いアルテリスに、少しだけ元気をもらい、まるでお父さんかのように接しています。
そして、アレシスには、本音を少しこぼしますが、心配させるのは悪いと思ったのでしょうか。
結局、河童軍の現状や、自分の置かれている状況などを相談することなく、このような意味深な事だけを伝えます。
「アレシス…。もし、私に何かあったら『あの場所』を探してほしい」と。
『あの場所』とは、『忘れ去られた場所』になります。
操作者の記憶の果ての『閉ざされた記憶』にいたアレシスは、やたら詳しい感じでしたね。
それは、カッパオフィサーが言っていた、この言葉から読み取ったからでしょう。
このシーンでおさえておくポイントは下記の4点。
●惑星プーシャは、モンキーガ軍にほとんど占領されてしまったため、勝ち目がなくなってしまい、放棄する方向性ですカッパオフィサーは話を進めている。
●カッパ達の移住先に選ばれた惑星が、『謎の惑星 バルチャー』であった。
●カッパオフィサーは、友人である『アレシス』に心配をかけまいと本音を少しこぼすだけで、相談は一切しなかった。
●代わりに、「もし、私に何かあったら『あの場所』を探してほしい」とだけアレシスに伝えた。
ちなみに、操作者の記憶の果てで、アルテリスがボスとして登場していましたが、カッパオフィサーはこの頃の記憶しかなかったため、あのアルテリスは幼い感じだったのかもしれません。
N側にあるフロアゲートで、次の記憶へ
★Scene4:カッパオフィサーに忍び寄る不敵な笑みを浮かべる黒きマニモ
アレシス、アルテリスたちと別れ、自分のいるべきエリアに戻ってきたカッパオフィサーは、見知らぬマニモが侵入していることに気づきます。
この黒きマニモは一体・・・?
見知らぬマニモに気づいたカッパオフィサーは、「このエリアは選ばれた者でしか入れぬはず!名を名乗れ!返答次第では叩き斬る!」と警戒します。
見知らぬマニモは、このように答えます。
「クスクス…
ボクの名前はリノ。まぁまぁ少し落ち着いて。マニモは仮の姿だけど君に危害を与える気はないよ?
そんなことより…
ねぇねぇ?君このままでいいの?これからずーっと!あの殿様の下で働くの?
10年?100年?1000年も?
君って古代装置だから倒れられないんだよね?苦しくない?苦しいよね?
任務を頑張っても見てくれるロボなんていない。励ましてくれるロボなんていない。
責任はみーんな!あなたのせい!
そんな世界さあ?守る必要ある?他のロボはみんな楽してるのに。
だから、ね?壊そうよ。宇宙が君を壊そうとするなら、君が壊せばいいよ。
ね?正直になろ?クスクス…
もし、正直になれないなら…ボクが背中を押してあげる。
このチップをつけるだけで、君は解放されるんだ。
決意が固まったら、また来るからね。クスクス…」
現時点までのカッパオフィサーのすべてを知っているかのように、『リノ』は、優しくカッパオフィサーに語り掛けます。
まるで、心の隙間を埋めるかのように・・・。
カッパオフィサーは、現時点でかなり衰弱しており、信じてきた道も崩れてしまった状態。
このボロボロの状態のカッパオフィサーは、この後、『リノ』にどのような返事をするのでしょうか・・・?
記憶操作のヘブンズタワーのあちこちに『カッパオフィサーの影』がいました。
それらが言っていた内容は、『リノ』の言葉を使っていたのかもしれませんね。
このシーンでおさえておくポイントは下記の1点。
●衰弱しきったカッパオフィサーの前に現れた『リノ』が、カッパオフィサーに甘い誘惑をかけていた。
N側にあるフロアゲートで、次の記憶へ
★Scene5:バルチャーに移住したカッパ達、新たな生活をスタートするも、トノサマカッパ、禁断の手により…
やむを得ず惑星プーシャを放棄したカッパ達は、新たな移住先である惑星バルチャーで新生活を始めた。
トノサマカッパは、カッパオフィサーを呼び出し、あることを告げます。
「今後は民も正式な兵として扱うんじゃ!
モンキーガに敗れたのは貴様の気合と兵数が足りなかったせいじゃ!
何で兵数を増やさなかったんじゃ!アホかお前は!!
じゃが…。今後は民も兵として戦わせる!
いやー!ワシのアイデアは最高じゃな!!
そしてカッパオフィサー!お前は気合!滾りが足らんわ!もっと体を滾らせて戦え!
ほれっ!滾る!滾る!と言わんか!
滾るマンじゃな!ひゃっひゃっひゃっひゃっ!」
そうです。
カッパオフィサーが最も拒んでいた『民を兵として扱う』ことを正式に採用したのでした。
そして、これまで以上のパワーハラスメントをカッパオフィサーにしました。
もちろん、このようなことはあってはいけないため、カッパオフィサーも引き下がる訳がありません。
「民を正式な兵ですと…!?
殿!それだけは、いけませぬ!
あの傷ついた民の声を!聞いていなかったのですか!?
民を守るのは、我ら軍の役目!
何卒!それだけは、それだけは!
ご勘弁下さいませ!お願いします!
民を守る為に…。私は今まで…!!」
今までやってきたことが本当に水の泡になった瞬間でした。
この時、カッパオフィサーはどう感じたのでしょうか。
E側にあるフロアゲートで、いよいよ最後の記憶へ
●Scene6:そして、全てを捨てた
カッパオフィサーは、忘れ去られた場所に戻り、『リノ』にこう告げました。
「もう良い…。
すべてに愛想がついた。
リノよ…。我にそのチップを付けてくれ。
私だけの決心では…。やはりブレてしまう。背中を押してくれ。
もう二度と戻って来れない様に…
…………
(あぁ…誰も最初から、悪人になろうとは思わぬ。皆、何かを我慢して歩き続けるのだ。
だが、その我慢の枷は、ほんの…。本当に少しのことで外れてしまうのだな…)
友よ…。すまぬ」
こうして、カッパオフィサーは、全てをあきらめ、我慢を捨て、自分に正直になり、欲望のままに生きていく現在の狂乱化したカッパオフィサーが完成したのでした。
その後は、皆さんもご存知の通り、操作者の記憶の果ての『初期』から辿っていくようになります。
リノが言うには、カッパオフィサーに取り付けたチップは、「いずれメモリーと同化する」ようです。
リノはまさに、黒づくめの不敵な笑みを浮かべるセールスマンみたいにその場を後にしました・・・
ここまでが、カッパオフィサーが狂乱化する前の記憶になります。
カッパオフィサーは、一言で言うと『災難な運命を背負うロボ』だったのです。
では、カッパオフィサーが過ちを犯した点は、どこだったのでしょうか。
カッパオフィサーの置かれている環境は、変えることはできません。
となると、Scene3のアレシスの言葉「オレ達友達だろ?困っているなら頼っていいんだぞ?」
この時に、踏みとどまらず、相談することができたら、このストーリーの方向性はまた変わっていたかもしれませんね。
相談することによって、トノサマカッパを打倒するなどでハチャメチャなことになることを恐れたのでしょうか・・・
たぶん、心配させるのが嫌だったのかもしれませんね。
NW側にアレシスが立っています。
話しかけると、アレシスがカッパオフィサーの性格について語ってくれます。
「(前略)あいつは真面目な奴だったよ。本当にバカ真面目な奴だった。
本当は今でも信じられないんだ。何でこんなことしたんだって。
…………クソ……ホントッ!バカな奴だよ!
何で相談してくれなかったんだ!
オレや、パラセクターに相談してれば…っ!こんな事にならずに…!こんな苦しむ事なんか…!」
これまでのカッパオフィサーの記憶を見せられると、悔やんでも悔やんでも悔やみきれないはずです。
悩みを抱えて自分一人だけでは解決ができないなら、頼れる友達にちょっとでも相談をしていれば、このようなことにはならなかったでしょう。
そして、アレシスは、『本当はやりたくなかった』最終手段に踏み出します。
「なぁ…。お前に頼むのは筋違いかもしれない。オレが持ってきた、メモリー削除装置を押してくれないか?
この装置は…カッパオフィサーの記憶を全て削除するんだ。過去から今までの記憶全てだ。
1000年分のメモリー。そしてあいつが共有したメモリーも全て。
これだけの量になると、削除ある程度時間がかかるかもしれない。
削除完了までに数ヶ月、もしかしたら数年かかるかもな。
だがそうすれば…。奴の機体は器だけになる。
傷つけずに、奴を止めるにはこれしか方法がない。
あぁ分かってる…。正気だったころの記憶もだ。
ここまで来て、判断が鈍っちまった…。
悪い。でもやらないとダメなんだ。
友達の記憶を消してほしい。
(記憶の全削除をする)
ありがとう…。どれくらいかかるか分からないが…。
カッパオフィサーの記憶は消滅する。
これで宇宙の脅威は消える。正しい選択の…はずだ…」
ここで、プレイヤーは、考えが分かれると思います。
あなたは、アレシスのこの対応をどう思いますか? 皆さんは、どのタイプでしたか・・・?
最後にアレシスは、天使軍にこのような望みを託します。
「カッパオフィサーをたぶらかした『リノ』を探すんだ…!
全ての元凶となった、あいつだけは絶対に許さん!」
全ての元凶は、トノサマカッパになりますが、今は亡きトノサマカッパの次に許せないのは、カッパオフィサーの心の隙間に入り込んだ『リノ』になるのでしょうね。
ちなみに、だいぶん前の話になりますが、カッパオフィサーは、このような感じのことを言っていましたね。
「欲望に忠実になることで、破滅の道へ進んでしまいますが、自分で決めたこと、やりたかったことなら破滅しても良いのではないか?」
これは、カッパオフィサー自身にも当てはまることになるでしょうね。
こうなることを自身も知っていたのかもしれません。
あと、記憶操作のヘブンズタワーで、トノサマカッパを撃破した際に、カッパオフィサーが天使軍に『感謝』をしています。
この感謝の意味は、もしかすると、天使軍のメモリーを共有しているかもしれないカッパオフィサーは、間接的ではありますが、トノサマカッパに対する憎しみを叩き付け、倒してくれたことを感謝していたのではないのかなと思います。
以上です。
ここまでが、『記憶操作のヘブンズタワー』~『操作者の記憶の果て』までの一連のストーリーとなります。
カッパオフィサーの記憶を全削除し始めたら、N側にあるランダムゲートで、元の次元のポルド基地へ戻りましょう。
そして、ヘブンズゲートのコントロール・ルームにいる『ハテック博士』に、この件を報告します。
すると・・・
やはり、カッパオフィサーに逃げられたことを悔やみます。大チャンスだったのでね。
メモリーの全削除が動作しているため、「間接的ではあるが、カッパオフィサーはいずれ止まる」とハテック博士も予測しています。
また、元凶を作りだした『リノ』については、天使軍司令部のほうに伝えて調査を行ってもらうようです。
ハテック博士は、『リノ』のことを知っているかもしれません。
聞いた覚えがあるようですが、「まぁ、よいわ」と流してしまいます。よくはないぞ!!
そして、話は変わり、今後の話になります。
カッパオフィサーがいずれ止まるのは、良いが、どこに行ってしまったのかがわからないと非常に痛いところです。
どこかで止まって反応が拾えなくなるのは、非常にまずいですからねぇー
別件で、惑星ダスドより連絡があったようです。
『ケイオム遺跡に悪魔軍の将軍らしきロボを確認。現在、内密に調査を進めており、準備が整い次第、援軍を求める』とのこと。
悪魔軍の将軍とは、いったい誰なのでしょうか。
悪魔軍三魔将(サタニーゼル、ゴライ・ゲイアス、デモウラフター)のいずれか?リノ?カッパオフィサー?大佐?はたまた、全く別のロボなのでしょうか?
どれも悪魔軍並みに悪さしているロボなので、悪魔軍の定義が幅広くなってそうな気がしますね。
ハテック博士も、ダスドに悪魔軍の将軍が現れたことに驚きを隠せなかったようです。
今回の調査代として、ハテック博士より『30Mt』もらえます。リスクに見合わない報酬・・・
ハテック博士は今後は、カッパオフィサーについては、いったんストップし、別次元の惑星ベネブ、ダスドがあるか調べるそうです。
ケイオム遺跡も気になるそうで、「悪魔軍の上層部が遂に動き出したのかもしれない。」と懸念しています。